STARBUCKSで思い出したこと
(あの時間を持て余していたときのこと)
「それ、何聴いてるの?」
「ら・・・・ップ?」
「日本の?」
「日本の、かな」
「どんな音楽が好き?」
「うーん、色々。でも日本のはあんまり聞かない」
「なんで?」
「うーん、何でかな」
「あたしも日本のやつはあんまり聞かない」
「なんで?」
「何でかな。同じだね。映画は?」
「うーん、アクション系かな」
「私はフェリーニの[道]と、[シャイニング]と、うーんと[恋愛小説家]と、
[マグノリア]と、[燃えよドラゴン]と・・・」
「見た!見た、見た。三回見た。[怒りの鉄拳]は?」
「見てない」
「マジ最高っすよ。今度ビデオ貸す」
「今度?」
「え?」
「将来は?何になりたい人?」
「うーん、弁護士か医者」
「すごーい」
「・・・になったらすごいけど、無理だからギリギリまで考えた割には全然違う
人生を歩むんじゃないかな」
「私の周りの男子はみーんな、『俺は有名になる』って言うよ」
「それは君の気をひきたいんでしょ」
「君は私の気をひきたくないの?」
「俺はジャン・クロード・バンダムになる」
「〈バンダム〉じゃなくて〈ヴァンダム〉」
「すいません。名前教えてくれないかな?」
「名前なんかどうでもいいじゃん」
「はあ」
「サクライ」
「うん?」
「下の名前は教えない。嫌いなの、下の名前」
「サクライさん、俺、スギハラ」
「知ってる、さっき読み取ったから。でも、下の名前は読み取れなかった」
「教えない。嫌いだから」
「どうでもいいよね」
本当は聴いていたのはラップじゃなくて落語。映画[GO]のワンシーン。
名言の洪水だよこの映画は。主演も脚本も衣装協力までも好きだった。
柴咲コウ出てるし。TVショーがクソつまらないからビデオを引っぱり出してこよう。
*
[GO Trailer]
「それ、何聴いてるの?」
「ら・・・・ップ?」
「日本の?」
「日本の、かな」
「どんな音楽が好き?」
「うーん、色々。でも日本のはあんまり聞かない」
「なんで?」
「うーん、何でかな」
「あたしも日本のやつはあんまり聞かない」
「なんで?」
「何でかな。同じだね。映画は?」
「うーん、アクション系かな」
「私はフェリーニの[道]と、[シャイニング]と、うーんと[恋愛小説家]と、
[マグノリア]と、[燃えよドラゴン]と・・・」
「見た!見た、見た。三回見た。[怒りの鉄拳]は?」
「見てない」
「マジ最高っすよ。今度ビデオ貸す」
「今度?」
「え?」
「将来は?何になりたい人?」
「うーん、弁護士か医者」
「すごーい」
「・・・になったらすごいけど、無理だからギリギリまで考えた割には全然違う
人生を歩むんじゃないかな」
「私の周りの男子はみーんな、『俺は有名になる』って言うよ」
「それは君の気をひきたいんでしょ」
「君は私の気をひきたくないの?」
「俺はジャン・クロード・バンダムになる」
「〈バンダム〉じゃなくて〈ヴァンダム〉」
「すいません。名前教えてくれないかな?」
「名前なんかどうでもいいじゃん」
「はあ」
「サクライ」
「うん?」
「下の名前は教えない。嫌いなの、下の名前」
「サクライさん、俺、スギハラ」
「知ってる、さっき読み取ったから。でも、下の名前は読み取れなかった」
「教えない。嫌いだから」
「どうでもいいよね」
本当は聴いていたのはラップじゃなくて落語。映画[GO]のワンシーン。
名言の洪水だよこの映画は。主演も脚本も衣装協力までも好きだった。
柴咲コウ出てるし。TVショーがクソつまらないからビデオを引っぱり出してこよう。
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[GO Trailer]